呼吸器内科|かんたけ内科クリニック|海浜幕張の内科・呼吸器内科・アレルギー科

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呼吸器内科

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呼吸器内科について

呼吸器内科

呼吸器内科で診療する病気は幅広く、一般的なかぜからインフルエンザ、COVID-19などの感染症、気管支喘息、気管支炎、肺炎、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など多岐にわたります。さらに肺自体には異常を認めない睡眠時無呼吸症候群や禁煙のサポートなども行っています。そのため咳や痰はもちろん、胸痛や全身の倦怠感など様々な症状が診療の対象となります。
呼吸器疾患の初期症状は、かぜと変わらないことが多いですが、その背景には気管支喘息や肺炎などの病気が潜んでいることもあります。咳や痰、発熱などが続く場合は、呼吸器内科の受診をお勧めします。

呼吸器の症状と疾患

このような症状やお悩みがある方はご相談ください。

  • 咳が止まらない、咳が数週~数か月続いている
  • 咳で目が覚めることがある
  • 痰が絡む、切れない
  • 息切れがする
  • かぜをひきやすい、治りにくい
  • ぜんそくと言われたことがある
  • 花粉症があり困っている
  • いびきや寝ている時に呼吸が止まっていると指摘される
  • 喫煙をしている、または過去に喫煙経験があり肺の病気を心配している

日常的に起こりやすい症状でも、詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもあります。気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

呼吸器の主な病気

長引く咳

咳は気道内にある異物を排出するために起こる体の防御反応です。かぜを引いたときに鼻汁や痰、のどの痛みなどと一緒に咳が起こることがありますが、十分な栄養や睡眠をとって療養すれば、多くは3週間以内に治まります。しかし中には咳がなかなか治らず長引くことがあります。咳はその期間によって急性の咳(3週間未満)、遷延性の咳(3~8週間)、慢性の咳(8週間以上)の3つに分類され、期間が短ければかぜ・気管支炎や感染後咳嗽と呼ばれる感染に関係したものの可能性が高く、期間が長くなるほど感染症以外の原因による咳嗽が増えます。3週間以上続く場合は、副鼻腔気管支症候群、GERD、アトピー咳嗽、喉頭アレルギー、COPD、薬剤性、心因性などの可能性が考えられます。発症して数日であれば様子をみて良いと思いますが、2、3週間続くような場合はご相談ください。COVID-19に感染してから咳が続いているという方も最近は多く来院されます。
また毎年ある季節になると咳がでるといった場合はアレルギーなどの可能性があるのでこのような場合もご相談ください。

気管支喘息

気管支喘息は一般的に「ぜんそく」と呼ばれています。気道(口や鼻から肺につながる空気の通り道)に慢性的な炎症が生じ、気道が狭くなりヒューヒュー、ゼイゼイと呼吸が苦しくなる病気です。夜間や早朝に発作が出やすいという特徴があり、時に重篤な喘息発作を起こし入院治療が必要になることもあります。原因としてはダニやハウスダスト、ペットの毛、カビなどのアレルギーによることが多いとされていますが、原因物質が特定できないこともあります。
治療としては吸入ステロイド薬による抗炎症療法が中心であり、症状に応じて気道を拡げて呼吸を楽にする気管支拡張薬も使用します。
症状が落ち着いても治療を中断せず発作が起きていない状態を維持することが大切です。
正しく薬を使用していても症状が安定しない重症ぜんそくの方には生物学的製剤と呼ばれる薬も使用されています。

肺炎

肺炎には細菌性肺炎とウイルス性肺炎、その2つの中間的な性質をもつ非定型肺炎の3つがあります。
細菌性肺炎は、肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌などの細菌が原因で起こり、湿った咳とともに、黄色や緑色を帯びた痰が出ることがあります。
ウイルス性肺炎はインフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、水痘ウイルスなどのウイルスが原因で起こり、一般的なかぜの症状に続き、激しい咳や高熱、倦怠感などの症状が現れる特徴があります。
非定型肺炎はマイコプラズマやクラミジアなど、細菌とウイルスの中間的な性質を持つ微生物が原因で起こり、乾いた咳が長く続くことが多いという特徴があります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、慢性気管支炎や肺気腫などの病気の総称です。主に喫煙者に発症します。気管支の炎症や肺の弾性の低下が起こり、呼吸をするときに酸素を失った空気が肺に残ることによって、酸素の多い新鮮な空気を吸い込むことができず息苦しいといった症状が長期にわたり続きます。歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や、慢性の咳や痰が特徴的な症状です。進行すると常に息苦しい状態が続き、日常生活に大きな支障をきたします。
COPDと診断された時にまず第一に行うのは禁煙です。喫煙を続けているとどんどんCOPDが進行してしまいます。治療は薬物療法と非薬物療法を併用して行います。COPDによる呼吸不全が進行した場合には在宅酸素療法の適応となります。

早期に診断を受けて治療を開始すれば、呼吸機能の低下を抑えて健康な人と変わらない生活を続けることができます。少しでも軽症のうちに発見して治療をはじめることは重要ですが、タバコを吸わないことがご自身の健康を守る上で一番大切です。

  • 在宅酸素療法:呼吸不全があり身体に必要な酸素を取り込むことができない時に、酸素を吸入する治療が酸素療法です。酸素濃縮器や酸素ボンベを用いて自宅や外出先でも酸素療法を行うことができます。

肺気腫

肺気腫とは肺の組織が壊れた状態をいいます。主な原因は喫煙とされており、喫煙習慣がある方に非常に多くみられます。肺気腫はゆっくりと進行し、一度壊れた肺の組織が元に戻ることはありません。しかし治療によって肺気腫の広がりを抑えたり、息切れなどの症状を和らげたりすることができます。

肺水腫

肺水腫は病名ではなく肺に水がたまった状態のことをいいます。原因は大きく分けて「心原性肺水腫」と「非心原性肺水腫」の2種類があります。心原性肺水腫は、心筋梗塞や不整脈など心臓に原因がある場合で、心不全が原因となって起こるものを指します。非心原性肺水腫は、心臓以外の原因で生じるものです。敗血症や重症肺炎、重症外傷、高山病など様々な疾患が原因となり得ます。主な症状は呼吸困難で、とくに仰向けになると息苦しくなるため、起き上がって座りたくなったり、夜中に突然息苦しくて目が覚めたりすることがあります。

肺がん

肺がんの原因として最も重要なのが喫煙です。「1日の喫煙本数×喫煙年数」の数値が大きいほど、肺がんになる危険性が高くなるといわれています。
肺がんの多くは、初期には発生部位にとどまっていることが多いといえますが、次第に周囲のリンパ節に転移したり、肺内の別の部位、骨、肝臓、脳、副腎などに遠隔転移を起こしたりします。
発生部位付近にとどまっており、手術で完全に取りきれる可能性がある場合は、手術が行われますが、手術が難しい場合などは放射線治療(定位放射線治療)や抗がん剤による治療が選択されることもあります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、いびきを伴うことが多く睡眠中に呼吸が浅くなる、呼吸が完全に止まるといった症状を呈する病気です。男性で4%、女性で2~3%に疾患があるという報告があります。10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や呼吸が弱くなる「低呼吸」が、1時間に5回以上繰り返される状態をいいます。睡眠中に低酸素状態となり、それが毎晩、年単位で起きれば、心臓・血管系の病気や多くの生活習慣病と関連してきます。古くから高血圧症との関連性が報告されていますが、冠動脈疾患や脳卒中の発症にも関係するとされています。
また、この状態が繰り返し続くと熟睡できず、睡眠不足の状態になります。そのため日中の強い眠気や倦怠感、起床時の頭重感などが現れ日常生活に支障をきたすこともあります。
ご家族からいびきや無呼吸を指摘されて受診される方も多いです。睡眠1時間あたり無呼吸・低呼吸が何回起こるかという指標(AHI)が5以上であり上記のような症状があればSASと診断されます。AHI5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症としています。

検査と治療について

  • 検査には簡易PSG検査とPSG検査の2種類があります。
  • 睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合はまずは自宅で簡易PSG検査という検査を行います。
  • 簡易PSG検査は就寝時に機器を装着し、睡眠中のいびき・呼吸・心拍数・酸素飽和度などを測定する検査です。
  • 簡易PSG検査でAHIが40以上という結果であればCPAP療法の保険適応となります。
  • 簡易PSG検査でAHIが40未満となり、より正確な検査(PSG検査)が必要な場合には他院へご紹介し入院の上PSG検査を行うことがあります。
  • PSG検査でAHI20以上となった場合もCPAP療法の保険適応です。
  • 簡易PSG検査の費用は健康保険の負担割合が3割の方の場合は約3000円です。
  • 簡易PSG検査は検査機器を郵送しますので自宅で検査が可能です。
CPAP(持続陽圧呼吸)療法

マスク型の人工呼吸器を装着し圧力をかけた空気を送ることで気道の閉塞を防ぎます。
CPAP療法は保険診療の対象となり基本的には毎月の受診が必要ですが安定していればオンライン診療での受診も可能です。
CPAP療法の費用は健康保険の負担割合が3割の方の場合は毎月約5000円です。

OA(オーラル・アプライアンス)療法

下顎が上顎よりも前に出るようなマウスピースを作成します。装着し固定することで上気道の閉塞を防ぎます。作成可能な歯科にご紹介します。

減量と生活指導

肥満がある場合は減量することで症状の軽減が期待できます。高度肥満がある場合は肥満症の専門外来にご紹介します。

肺結核

結核とは結核菌による感染症の総称です。エイズ、マラリアとともに世界三大感染症のひとつです。
結核のうち約8割が肺結核、残りの2割が肺外結核です。
結核菌はどこにでもいるものではなく感染したヒトの体内にだけ存在しています。
発病したヒトが咳をしたときに空気中に結核菌がまき散らされることによりヒトからヒトへ感染が広がります(空気感染、飛沫核感染)。
症状としては倦怠感、易疲労感、発熱、寝汗、体重減少、咳、痰、血痰、喀血などがあります。

検査について

レントゲン検査、CT検査による画像診断、喀痰検査などによる抗酸菌検査を行います。
痰の検査で結核菌が見つかった場合は他の人にうつしてしまう可能性が高いため隔離入院の勧告対象となります。他の人にうつす可能性が低い場合は入院の必要はありません。

治療について

治療は内服薬や注射薬などの抗結核薬を複数使用しますが最低でも半年間、飲み忘れることなく内服する必要があります。途中で治療を中断してしまったり薬を飲んだり飲まなかったりすると結核菌が薬剤に耐性を持ち治療が難しくなってしまうので確実な服薬が必要です。

非結核性抗酸菌症

結核菌以外の抗酸菌(非結核性抗酸菌)が感染して起こる病気です。
非結核性抗酸菌(NTM)は水や土壌などの自然環境に生息しており、菌の種類も150種類以上存在します。ヒトへは環境からの感染が考えられています。結核とは異なりヒトからヒトへの感染はないと考えられており隔離の必要はありません。
主な感染臓器は肺で数年~数十年をかけて病変がゆっくりと進行するのが一般的です。
症状は結核と同様に倦怠感、易疲労感、発熱、寝汗、体重減少、咳、痰、血痰、喀血などです。

検査について

結核菌と同様ですが、痰から2回以上同じ抗酸菌が見つかることが診断には必要です。

治療について

治療期間は長期となることが多く、薬剤による治療開始のタイミングは人により異なります。
抗結核薬や他の細菌に対する抗生剤を組み合わせて使用します。

気胸

気胸

突然胸が痛くなったり痛みで深く息が吸えない、息苦しいといった症状が出現します。
肺に穴があくことで肺の中の空気が胸の中(胸腔)に漏れてしまい肺がしぼんでしまう病気です。
気胸には若いやせ型の男性に多い自然気胸、肺に他の病気があって発症する続発性気胸、転落や交通事故などで起こる外傷性気胸、月経に伴って周期的に起こる月経随伴性気胸などがあります。

検査について

胸部レントゲンを撮影し肺の虚脱が確認されれば気胸と診断されます。肺の虚脱が目立たない場合は胸部CTにより気胸がわかることがあります。

治療について

軽症であれば安静のみで改善する例もありますが、中等症以上であれば胸腔ドレナージによる脱気や手術による治療を行います。入院治療が必要な場合は他の医療機関に紹介いたします。

禁煙外来

禁煙外来

禁煙補助薬の飲み薬であるチャンピックスは2021年から出荷停止となっており、飲み薬による禁煙治療はできないため、貼り薬による治療を行っています。

ニコチン依存症とは

血中のニコチン濃度が低下すると不快感を覚え喫煙を繰り返してしまう疾患がニコチン依存症です。
日本における成人の喫煙率は男女ともにゆるやかな減少傾向となっており2018年の統計では男性29.0%、女性8.1%でした。
喫煙者は非喫煙者に比べてがん、肺気腫、心筋梗塞、脳梗塞などになるリスクがとても高くなります。
タバコが身体に悪いとは分かっている、それでもやめられないのはニコチン依存症という病気であり2006年より禁煙治療は保険診療の対象となっています。ニコチン依存症判定テスト(10点満点)で5点以上であれば「ニコチン依存症」と診断され治療は保険診療の対象となります。
禁煙外来の診療期間は3か月でそのあいだに5回の診察があります。

治療について

禁煙補助薬を使用します。離脱症状を抑えながら禁煙することができるため、自分の力だけで禁煙する場合と比べて禁煙に成功しやすくなります。処方可能な禁煙補助薬には内服薬、貼付薬があり患者さんに合った薬剤を使用します。
治療を継続するほど禁煙の成功率が高くなるので5回すべて受診できるように頑張りましょう。

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